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企業の再生は経営者の心の再生『優柔不断な意思決定をする経営者』

優柔不断な意思決定をする経営者

 誰でも、ものごとを決定するのは、勇気が必要です。100%の良いが無いならば、100%の悪いもありません。常に、『良いと悪い』の比率は動くものですし、状況によって異なるものです。ましてや、会社経営となるとその迷いは極限に達するものです。会社の存続は究極のところ、人の生存の可否を決定しかねないからです。ところが、あまりにも優柔不断な経営者が居ることに驚きます。この傾向はとりわけ、2代目の経営者に多く見受けられます。端的なところ、経営に関する意思決定の訓練が実施されなかったことに起因しているでしょう。
 先代が創業者で、何でも1人で決め、これに実行力が伴っていると、結果的には次の世代が優柔不断な経営者になることが多いように思います。理由は簡単です。経営の意思決定の訓練が日常的に行われてこなかったからです。創業者的経営者とその2代目との間で、健全な人間関係が維持できて、かつ経営の意思決定の訓練が実行されていると問題はありません。ところが、世の中と言うものは皮肉なもので、そのような訓練が実行されないまま先代が亡くなるようなケースもしばしばあるのです。程度の差こそあっても、そのようなケースでは、優柔不断な経営者を生むことになります。
 これは、本人にとっても不幸です。先代が優秀であればあるほど、先代の偉大さが顕著になります。更なる不幸は、自分自身が先代の実行力がそのまま継承されていると錯覚してしまうことです。先代の決断力と実行力を自分が持ち合わせていると錯覚すると、そこには更なる不幸が生じます。
 いずれにせよ、経営者の優柔不断な意思決定は企業再生の多いなるさまたげになります。

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